サジーに多く含まれるビタミンCは小腸の上部から吸収されて肝臓に運ばれ、肝臓から血流に乗って全身の組織に送られます。
強い抗酸化作用があり、様々な物質の酸化還元反応に関わり、多くの作用に役立っています。
ビタミンCは
●コラーゲンの合成を助けて皮膚やしわを防ぐ
●傷ややけどの直りをよくする
●肝臓の薬物代謝に関わる酵素を活性化し解毒作用を高める
●鉄の吸収率を高める
●過酸化脂質の生成を抑えて動脈硬化を予防
果物の多くの種類には沢山のビタミンCが含まれていますが、特に甘夏柑には多いと言われていて、昔から甘夏柑には疲労回復の効果があると言われています。
ビタミンCの摂取はみかんなら一日2個、さしずめ甘夏柑なら半分で足りるとされています。
ビタミンCはコラーゲンの生成を促して強い歯茎や血管、骨や筋肉を作る。
たんぱく質の約30%はコラーゲンからできています。
コラーゲンは細胞と細胞をつなぐ接着剤のような仕事をし、それがもとになって強い歯茎や血管、骨や筋肉などの各器官を作ります。ビタミンCの重要な役割のひとつは、その”コラーゲンの生成”に関与することです。
たんぱく質は人間の構成成分として必要不可欠なものです。筋肉や臓器、皮膚も髪も爪も、全てたんぱく質を材料としています。
ビタミンCはもともと、壊血病(かいけつびょう)の予防薬として発見されました。
壊血病とは、血管がもろくなって、歯茎や内臓から出血が起こり、やがて死に至る病気で、
遥か古い時代から人間を悩ませてきた病気です。
遠洋航海中、新鮮な野菜が不足したことでビタミンCが足りなくなり、壊血病に罹る船員が多くなり、その対策としてビタミンCを豊富に含むレモンやオレンジを積み込んだと言われています
20世紀になってビタミンC不足が壊血病の原因ということがわかり、治療法も確立されました。
ビタミンCは風邪を予防して回復を早める効果があります。
免疫力とは、体内に侵入するウィルスなどの病原体を排除しようとするシステムで、その主役が白血球です。白血球の働きが強まれば、それだけ免疫力が高まります。
ビタミンCは、その白血球の働きを強化するだけでなく、自らも体内で感染を除去します。
風邪が流行っている時期にビタミンCを多く摂取すると風邪をひきにくく、もしひいてしまっても、早く回復することが確認されています。
ビタミンCはストレス対抗力に効果的!
現代人は今やストレスとは、常にそばにあるものとして人々を悩ませ続けています。
そこで、抗ストレスビタミンとしてのビタミンCが注目されています。
私達の体内では、ストレスが生じると、抗ストレスホルモンであるアドレナリンという ホルモンが分泌されます。それが、血圧を上げ、血中の糖分を増やし、エネルギーの増産態勢を整えます。
ビタミンCはこの副腎に働きかけ、副腎髄質ホルモンを作り、結果としてエネルギーの増大に役立ちます。
逆にビタミンCが不足すると、抗ストレスホルモンが十分に作られず、ストレスに負けてしまい易くなります。